お客様の声 当院からのお知らせ 院長ブログ
鍼灸エクテ治療院
住所
〒152-0004
東京都目黒区鷹番3丁目11-7
ハギワラデュプレックス3階301号室
東急東横線「学芸大学駅」から
徒歩2分

診療時間
【午前】9:00~12:00
【午後】14:00~20:00

休診日
日曜・月曜
※診療日についてはグーグルカレンダーもご参照ください。

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院長ブログ

白秋と立秋

 夏の土用も終わり、立秋を迎えました。
テレビでは、各地の気温が35度を超えた猛暑を
報道していますが、朝晩は、涼しさが増し、秋の
気配が近づいていることを感じます。
 
 中国や日本の都で、東の守りは青竜、西は白虎
南方は、赤い朱雀、北は黒い玄武を守り神として
います。
 
 青は春を象徴し、白は秋を表すので、北原白秋
の白秋の東西の裏返しは青春ということなのでしょう。
 
 五行思想を利用した、シニカルなペンネーム
ですが、その詩は、皆に童謡として歌いつがれている
抒情的なものが多く、擬音が効果的に取り上げられ
素敵なものです。
 
 秋が西から始まり、春が東からくるかは、定かでは
ないですが、陰陽道から発生した鬼門は、まだまだ
皆様の建築の中に取り入れられ、信じる方も多いの
ではないでしょうか。
 
 立秋の日にちも、太陽の黄経によってきめられて
いるので、植物たちの実りに向けての秋という指標という
意味で暦の役割を果たしています。
 
 もちろん、東洋医学、鍼灸にも、五行思想は影響を
与えています。それは、生活の中に根差した思想ゆえ
理解しやすく、体の状態の把握方法として多くの症例
と長い年月から育まれたものだと言えましょう。
 
 これから、秋に向かって季節は動きますが、残暑
も厳しいので、皆様体調管理は十分ご注意ください。
 

アイスクリームと脾と健康美

先日、東横線祐天寺駅前にある評判の
アイスクリーム屋に行ってジェラート
を食べてみました。
 
 ジェラートは、濃厚なのかと
思っていましたが、意外とさっぱり、
実は、乳脂肪分の配合量がアイス
クリームほどではないのがイタリア
生まれのジェラートなのだそうです。
 
 また、ホームページで検索すると
フルーツやイモ、米まで利用する
ジェラートがあって興味は尽きません。
 
 アイスクリームもジェラートも、適量
食べる分にはいいと思いますし
夏の気分を盛り上げるためには必需品?
だと思います。
 
 もともと、甘味、サツマイモや米などは、
東洋医学によるところの「脾」に関係する
肌肉を潤すとされており、肌のハリやツヤを
保つための土台になると考えられており
ジェラートでいただくのも食べ過ぎな
ければいいと思います。
 
 西洋医学では、病気として病名が決定
されて初めて治療方法が決まるのですが、
東洋医学では、お肌のハリ、ツヤといった
西洋医学の病名がつかないことにも対処
方法が見つかる場合があります。
 
 普段から、鍼灸を受診していただくこと
により未病を防ぎより健康で生き生きした
生活に繋げるようにすることが、鍼灸師
にとって大切なことだと思います。
 
 体の奥底からあふれ出る健康美は、
とても美しく、SMAPの歌ではないですが
「ひとり、ひとりが違う種を持つ、その花を
咲かせることだけに一生けん命になればいい」
ということになるでしょう。
 
ジェラートを食べながらふと思いました。
 

生活に溶け込む五行と夏のウナギ

 今年の土用の入りは、7月20日、丑の日が29日という
ことで、これから土用の丑の日にうなぎを食べようとする風景が
ニュースの時間に流れることになると思います。
 
 そもそも、四季には、春、夏、秋、冬しかありませんが、
経絡治療の基礎理論に色濃く反映している、陰陽五行論
では、各季節の土用の入りから節分(季節の分かれ目)
までを土用として5つ目の季節としています。
 
 それは、世界のすべての事象を木、火、土、金、水
の5要素に分類する5行で、木を春、火を夏、金を秋、
水を冬に割り当てた後、余った土は、各季節の別れ目に
土用として割り当てたということなのです。
 
 夏の土用にうなぎを食べるのは、いろいろな説がある
ようですが、平賀源内の「土用丑の日」キャチフレーズ説
がポピュラーのようです。
 
 「うし」が「うなぎ」化けるのか、栄養を付けるのに
もってこいなのか、様々な人々の思いがこのキャッチ
フレーズをヒットさせたここと思います。
 
 また、先ほどの陰陽五行説では、土に分類される蔵は
脾と考えられています。また、脾は、脾や胃で生成された
気、血、津液というものを、心や肝、肺や腎といった蔵に
分配する機能を持っていると考えられています。
 
 夏は、立夏(5月5日)から立秋(8月7日)までと二十四
節気で区分されています。
脾は、夏に働く心の熱に対して、7月20日の土用の入り
の前までに使ったエネルギーの気、血、津液を、土用の間に
分配して後天の精や気を養うのではないかと思います。
 
 万物の実りの「秋」を迎える前に、「夏」に使ったエネルギー
を補充するという意味もあるので、うなぎのかば焼きを胃
に入れて、脾の働きで体にエネルギーを充填する。
 
 そんな考えもあったのかも知れません。

 妊娠・出産と鍼灸

東京都議会の塩村議員に対して、心無いヤジが
議場内で発せられたことが話題になっています。
 
塩村議員の質問の主意が、女性の出産、妊娠を
都としてどのようにサポートしてゆくかということ
ですから、「早く結婚したほうがいいんじゃないか」
というヤジは、的を外していて、非常に残念なも
のです。
 
 決して40歳の方の妊娠の可能性がないとは
言えませんし、医療や鍼灸による不妊治療によって
お子さんを授かる可能性は否定できません。
 
 しかし、純粋に生理学的に捉ると、ダウン症の
発生や流産の可能性から、出産は35歳までにした
ほうが、母体やお子さんにとっていいようです。
 
 また、女性の卵巣にある卵子は、有限で、遺伝子
が傷がつくことにより卵子が年を取ると言われています。
 
 このことを、知っていれば、結婚、出産、育児を
先延ばしにしなかったという声もあります。
 
女性が大学を卒業して仕事に5年従事して
慣れたころ、だいたい27歳位から結婚出産
準備を行おうと考えるのは、結構大変だと思います。
 
 仕事を取るか、出産・育児を取るか選択しなければ
ならない社会は、変えてゆかなければならないことは
政治の世界でも、企業でも言われていますが、個々の
サポートは決して手厚いとは言えないようです。
 
 そして、どのような仕事であれ、収入を得ることは、
決して楽なことではなく、厳しさが付きまといます。
 
 とにもかくにも、女性の方が働きながら妊娠、出産する
ためには、職場環境からくる、病気やストレスに対処して
ゆく必要があると思います。
 
 ただ、ストレスに起因する頭痛や生理痛などで、薬剤
を多用してしまうと、妊娠や出産への影響の可能性がある
ということも、女性の皆様には、知っておいていただき
たいのです。
 
 鍼灸、経絡治療には、体の不調を事前にとらえる
「未病」という考え方がありますので、妊娠、出産が
しやすい健康で丈夫な体作りにご活用いただき、
仕事と家庭、育児の両立をより快適にしていただきたい
と願ってやみません。

腎と腎臓-東洋・西洋医学と鍼灸-

 東洋医学において、「腎」という言葉は、
大変に重要な蔵の1つとして取り扱われて
おります。
 
 また、西洋医学、生理学におけるところの
腎臓も非常に重要な臓器です。
 
 東洋医学における「腎」という言葉は非常
に古く、紀元前200年頃の中国の
前漢時代の竹簡にその記述を見ることが
できます。
 
 また、東洋医学の基本書、黄帝内経 素問、
、霊枢では腎は人間が生きていく源の
「先天の生」を
つかさどると、考えられていて、
人間の生命に大きな意味合いがあるとされ
ています。
 
 現在の西洋医学の基礎である生理学、
解剖学においては、腎臓が血液をろ過して、
尿を作る際、体内のpHの調節や、電解質の
コントロール、血液内の水分量の変化に
を検知してホルモンによる血圧調整を行い
体内の水分量を管理するとされており。
 
また、骨を作るための活性型ビタミンD
や、エリスロポエチンという血液の
赤血球の骨髄での作成を促すホルモン
を作っていると考えられています。
 
 つまり、生きてゆくのに必要不可欠な
体の調整が腎臓で行われているのです。
 
腎臓がこれだけ重要なことをしている
ことは、西洋医学では、つい近年に
わかってきたことです。
 
2000年位以前に作られた、
東洋医学に「腎」の概念が述べられて
いたことは、素晴らしいことだと思います。
 
また、黄帝内経の素問や霊枢には
「腎」による骨や骨髄、生殖器や
泌尿器、の支配と合わせて、耳
や髪への働き、体全体の水分である
「津液」のコントロールを示しています。
 
そして目標達成への「志」も
その機能の範疇とされており
西洋医学における臓器部分だけの
機能ではなく、より広い働きが
考察されてきました。
 
耳について生理学的に考えるならば、
耳が正常に聞こえるためには、耳の穴や、
鼓膜、耳小骨、内耳が炎症などを
起こさないことと、
 
なによりマイクロホンの役割をする
蝸牛が正常に動き、音を神経の電気信号
に転換して脳神経に伝えなければ
なりません。
 
 そこで大切なのが、蝸牛内部の
電解質の組成で、有毛細胞に
カリウムイオンが侵入して脱分極
を起こすことができるかどうか、
ということが重要になります。
 
 腎のカリウムイオン量のコントロール
がなければ蝸牛が正常に動かず音が
聞こえないことにもなるのです。

西洋医学の基本である生理学的にも
腎臓と東洋医学の「腎」の考え方
に関係があると言えなくもありません。
 
 長年の風雪に耐えてきた、東洋
医学の「腎」という考え方を利用して
より鍼灸の効能を高め、
より多くの皆様に、快適な日々を
提供したいと思います。
 
 

熱中症にご用心

 6月に入って、梅雨の前に夏が来てしまったような
陽気ですが、この気温と湿度の状況では、熱中症に
用心が必要です。
 
熱中症は、周りの温度が高いため、体が熱をためこみ
調整機能が崩れて体内のバランスが変化し、生命維持機能
に影響を及ぼすことによって起こります。
 
立ちくらみや、こむらがえり、大汗をかいたり、
頭痛、吐き気、倦怠感、不快感がおこったり
ひどくなると、意識がなくなったり、けいれんがおこり
動けなくなってしまう、恐ろしい病気です。
 
高温、多湿、風が弱く、熱を出すものがある場所で、
汗などによって体から熱を出せない時に起こります。
 
 特に、お年寄りやお子さんには気を配る必要があります。
 
 なぜなら、お年寄りは、温度に対する感覚が鈍くなり
汗を出す機能が衰えている可能性が高いからであり、
お子さんは、汗を出す機能が十分に発達しておらず、
熱中症になりやすいからです。
 
 大切なことは、水分の取り方と適切なクーラー使い方
室内にいるとしても、必ずこまめに水分をとり、温度計を
見て適切な温度を保持する必要があります。
 
 室外でスポーツを行う際には、日よけを十分に考えて
スポーツドリンクによる十分な水分補給をすることが必要
です。
 
 ぜひ大切な体を守るため、水分と空調には気を付け
からだに熱をため込まないようにしましょう。
 

梅雨に想う湿邪と燥邪と風邪-水について-

 水は、いけとし生けるものに必要なものです。
 
 稲作をされる方々には、田植えの後の梅雨が
長くても短くても、稲の成長に大きく影響するので、
気をもむところかと思います。
 
東洋医学においては、体に入った水分は、津液と
呼ばれています。
 
梅雨空と同じように津液の体に対する影響は
多くても、少なくても問題となり、病気の因に
なると考えられています。
 
 津液が多い場合、湿っ気が邪気となり
湿病、痰飲病、水気病など、体に津液の
たまりができてしまい、余分な津液は
肝や心、脾、肺、腎のような蔵の働きに
病気の症状が出てしまうのです。
 
 また、春の気に通じる「風」の邪、風邪や
それと似て、乾燥による「燥」の邪、燥邪
による津液不足の状態も、蔵の働きに影響
を及ぼします。
 
 いずれにしましても、湿りすぎや、乾燥の
しすぎは要注意、空調の効いている現代社会
だからこそ、梅雨にでも、お肌の乾燥や体調変化
に注意を払いたいものです。
 
 体の均衡の調整を図ることこそ、東洋医学
の根本思想に通じ、体内の水である「津液」
においてもバランスを取ることが大切です。

ツタンカーメンと遺伝子情報と東洋医学

ツタンカーメンは、古代エジプトの王として、第一次世界大戦終了後の
1922年に発掘されました。
 
遺伝子の素材である核酸は、1868年に、発見されてはいましたが、
 
当時はまだ、遺伝子の検査装置は、未発達で
遺体の遺伝子情報DNA鑑定は後々になってしまったのです。
 
そんな技術が、第2次世界大戦やその後の冷戦を通じて大きな発展
を見せ
コンピュータの高度化と軌を一にして高感度、高機能化し、遺伝子
それぞれの役割の解明が進みました。
 
2010年には、ツタンカーメンのミイラから複数のマラリア原虫の遺伝子
発見し、ツタンカーメンがマラリアの保因者であることを突き止めました。

 
また、マラリア耐性となる鎌状赤血球の痕跡があり、それに伴う貧血が起こって
いたのではないかとの説が唱えられました。
 
遺伝子情報を残す疾患は、時を超えてわかってしまうこととなったのです。
 
 そのような遺伝子情報には、今、人間や生物の感覚を形づくる細胞の
受容体、セルセンサー作成情報があることが解明されつつあります。
 
 嗅覚センサーを嗅覚神経細胞に、腸管の蠕動運動の根源となる
腸管の神経に圧力センサーをそれぞれ発生させたり、遺伝子情報DNAから
タンパク質を作るRNAに変異があるとガンになるのではないかとも言われて
おり、遺伝子情報はまさに古代と未来を繋ぎ、今までわからなかった病気の
原因を解明する鍵になっています
 
 また、中国の後漢末期から三国時代に編集されたといわれている、
東洋医学の重要書「傷寒論」も現代医学のチフスやマラリヤ、
インフルエンザのような病気の治療書と考えられたとの説もあり、
紀元前14世紀ごろのエジプトのツタンカーメンのマラリアと
紀元後1世紀ごろの傷寒論にと、人間の病気との闘いは長い
歴史があると、つくづく感じてしまします。
 
 ツタンカーメンの副葬品には、木の実があったことが知られています。
その時代から
マラリヤ用の薬剤を作成のため、それを一緒にお墓に入れた
のかもしれません。
 
傷寒論には、鍼灸の方法や漢方薬の処方が多く掲載されていますが、
薬の処方はエジプトからもたらされたものかも・・・?
 
 歴史と現代科学、これから、東洋医学の経験学的な治療法の根拠が
遺伝子科学技術の進歩によって、機序が明らかになってゆくのではないか、
ツタンカーメンの研究からそんな想像の翼を働かせてみました
(どこかのドラマ風・・・笑)。
 

5月の風に

5月に入り、緑のにおいのする風に揺れるつつじが美しいこの季節には
小学校時代、登下校の道端に咲くつつじの花を取って、根元にある甘い
蜜を吸った思い出が蘇ります。

しかしながら、つつじはつつじでも、レンゲツツジには要注意、
毒があることが知られています

 毒か、甘味か見分ける目を持って、注意深くつつじの蜜を楽しむ必要
があります。

鍼灸の施術においても、同じことが言えます。

 鍼灸が初めての人に、刺激量を多くして、不快感を与えてしまったり、
 内出血のリスクをよく説明せずに顔に鍼を刺して予定を台無しにしてし
まったり、
ひどいときには、無資格者が治療して、肺の部分まで鍼を入れてしまって
気胸を起こしてしまったということが過去にあったようです。

鍼灸師は、鍼や灸を用いて体に刺激を与え改善を促しますので
、その取扱い には細心の注意を払うことが求められます。

本院では国家資格を取得した施術者が、患者様に常に安全で最高の
治療が 提供できるよう、きちんとした説明を行い、
施術の際には十分な配慮と 注意を払っております。

ぜひ、安心して本院の鍼灸治療を受けて下さい。

新緑の風から、ふとそんなことを思いました。

ゴールデンウイークに向けて体調管理を

4月の末から5月上旬にかけては、連休を取られる方も
多いかと思います。
マイカーを使って帰省や旅行を企画している方もいらっ
しゃるでしょう。
 
警視庁の発表によれば、前年のゴールデンウィークには、
1万3千件強もの
交通事故が記録されております。
 
大切な家族と一緒のマイカーによる帰省や旅行は、慎重な
運転が求められます。
皆さんの体調管理は、万全でしょうか。
 
長距離運転は、体を強張らせ、血液などの循環を滞ら
せます。
同じ姿勢で神経を使う運転をすることは、体への負担が
大きいのです。
 
やはり、肩や腰、膝など普段よく使用し、疲労している所は、
出かける前の
ケアが重要になります。

体調を整えて、素敵なゴールデンウィークをお過ごしください。
 
鍼灸という方法も体調を整える際に、思いだしていただけ
たら幸いです。
 

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